ブリティッシュ・トラッド

ブリティッシュ・トラッドはすべてのトラッドスタイルの本流であり、ナチュラルな感覚と機能性を重視した英国の伝統的なライフスタイルやファッションを象徴としています。

タータンやアーガイル柄、エレガントなスーツスタイルなどがブリティッシュ・トラッドの基本です。

ツイード調のジャケットやフィールドコート、チェック柄のアイテムなどは女性にも人気があり、定番化しつつあります。

アメリカン・トラッド

アメリカン・トラッドとは、1950～1960年代のアメリカの有名私立大学に所属する学生たちのファッションスタイルである「アイビールック」が基となっており、それをよりかっちりとした大人の装いにしたのが現在のアメリカン・トラッドと言われています。

ブリティッシュ・トラッドに比べて、カジュアル寄りなスタイリングになっており、カジュアルでありながら上品さがあることが特徴です。

当時日本のファッション誌で取り上げられたのをきっかけに国内で大流行し、現在でも多くのファンがいます。

流行が変わっても色褪せない

トラッドスタイルの一番の魅力は、流行が変わっても色褪せないことです。

クラシカルなファッションであるトラッドスタイルは、目まぐるしく変化し続ける流行に左右されることはなく、いつの時代でも違和感なく着こなせます。

流行りのアイテムを付け足すだけでトレンド感が生まれるため、流行を追いつつトラッドスタイルを楽しむことも可能です。

クラシカルな雰囲気が出る

トラッドスタイルは、タータンチェックやバーバリーチェック、ストライプなどの柄が定番であり、自然とクラシカルな雰囲気が出せます。

クラシカルな雰囲気は上品さの演出にもつながり、男女ともにきちんとした大人の印象を与えることが可能です。

シンプルなコーデでもチェック柄のアイテムを取り入れるだけでトラッド感が出せるため、比較的コーデがしやすいです。

知的・上品な印象になる

トラッドスタイルは英国紳士のファッションが元になっていることもあり、品の良さが際立ちます。

テーラードジャケットやトレンチコートはトラッドスタイルの定番アイテムであり、取り入れるだけで自然と知的で上品な印象になります。

トラッドスタイルはブラックやネイビー、ブラウンやベージュなどのベーシックなカラーがメインになるため、無理していないこなれ感が生まれることも特徴です。

ジャケット

トラッドスタイルを作る上で欠かせないのが、ジャケットです。

ジャケットをコーデに取り入れるだけでいっきにかっちり感が生まれるため、簡単にトラッドスタイルに仕上げられます。

ブラックやネイビーが定番カラーですが、ベージュなどの淡い色を取り入れることで女性らしさを演出することも可能です。

襟付きのシャツ

ジャケット同様に、襟付きシャツもトラッドスタイルには欠かせないアイテムです。

白やブルー、グレーなどの王道カラーはどの季節でも合わせやすく、ボトムスがパンツでもスカートでもいっきにトラッド感が出ます。

トラッドスタイルに取り入れられるシャツは無地のものが多いですが、チェック柄のシャツを取り入れて遊び心あるトラッドスタイルに仕上げるのも一つの楽しみ方です。

ニット

ニット素材のベストはアメリカン・トラッドにピッタリのアイテムです。

アメリカン・トラッドは、アメリカの大学生のスタイルをルーツに持っているため、ニット素材のベストと襟付きのシャツを合わせるのが定番コーデです。

スラックスやチェック柄のパンツと組み合わせることでいっきにトラッド感が生まれ、簡単にトラッドスタイルに仕上げられます。

チェック柄のアイテム

トラッドスタイルといえば、まずチェック柄を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

チェック柄のアイテムはトラッドスタイルを作り上げるうえで欠かせない要素であり、トラッド感を演出する重要なピースです。

トップスにチェック柄を入れるのも良いですが、スカートやパンツに取り入れるのもおすすめです。数あるチェック柄のなかからどれを選べば良いのかわからない場合は、ギンガムチェックやグレンチェックなどを取り入れると上品な印象になります。

レザーアイテム

トラッドスタイルのコーデに、レザーアイテムを取り入れると全体的にまとまりが生まれます。

レザー素材の靴やベルト、バッグなどはシーンを選ばずに使用できるアイテムのため、クラシカルな雰囲気を持つトラッドスタイルと相性が良いです。

王道スタイルにするなら黒、やわらかい印象にするなら茶色や白など、目指したい雰囲気や印象に合わせて色を選ぶようにしましょう。

サッチェルバッグ

主に通学用の手さげカバンや学生カバンを指すサッチェルバッグは、トラッドスタイルにも合います。

箱のような構造やフラットな底面、ベルト付きのフラップなど、そのクラシカルなデザインはトラッドスタイルと相性が良く、コーデにかっちり感を生みます。

カジュアル寄りのコーデでも、サッチェルバッグを追加するだけでコーデ全体を引き締めてくれるため、きちんと感を出したいときにも有効です。

トレンチコート

春など少し涼しいシーズンのトラッドスタイルと相性が良いのがトレンチコートです。

トレンチコートは元々イギリス軍のレインコートとして使用されていたという話もあり、その英国感溢れるデザインは、ブリティッシュ・トラッドに合います。

羽織るだけで簡単にトラッドスタイルが作れるため、コーデに迷ったときに便利です。他のアイテムとの組み合わせも簡単なため、1着持っておくとコーデのバリエーションの幅が広がります。

ポロシャツ

スポーツシーンのイメージが強いポロシャツですが、コーデに取り入れることでトラッドスタイルを作ることが可能です。

クラシカルなデザインや清潔感のあるポロシャツは、伝統的・保守的なトラッドスタイルと相性が良く、さまざまな着こなしができます。

ボタンを上まで留めてかっちり着こなしたりボタンを少し外してラフな雰囲気にしたりなど、コーデの方向性に合わせて柔軟に着回せます。

時計

トラッドスタイルに欠かせない小物が、時計です。

伝統的・保守的なトラッドスタイルには、革バンドの時計が相性良く、コーデに一点取り入れるだけで品のある雰囲気になります。

時計選びでポイントとなるのが、主張しすぎないことです。トラッドスタイルは全体的なまとまりが重要になるため、派手な色の時計を採用してしまうとバランスが崩れる可能性があります。

シルバーやゴールドなど、クラシカルなものを選ぶとトラッドスタイルがまとまるはずです。

レザーの小物を取り入れる

どんなスタイルでも、小物使い次第で雰囲気やまとまりが変わります。

トラッドスタイルの場合レザーの小物が相性が良く、コーデに取り入れるだけでかっちり感を演出したりやわらかい印象にしたりすることもできます。

シューズやベルト、バッグなどが取り入れやすく、黒や茶色などの定番カラーにすると綺麗にまとまります。

シャツのボタンは1番上まで留める

トラッドスタイルのコーデで重要となるのが、きちんと感を出すことです。

シャツはコーデに取り入れるだけできちんと感が生まれる便利なアイテムですが、ボタンを一番上まで留めることで、よりきちんと感が増します。

白いシャツが無難で合わせやすく、簡単にトラッド感を演出できます。シャツを選ぶ際は、優等生をイメージすると選びやすくなるはずです。

チェック柄を取り入れる

トラッドスタイルを象徴するチェック柄は、コーデの一部に取り入れるだけでトラッド感を演出できます。

シンプルなコーデの場合、アクセントとしてチェック柄を入れると程よい個性や上品さが生まれます。チェック柄の取り入れ方は人それぞれであるため、コーデのテーマを意識しながら部分的に取り入れることがポイントです。

チェック柄の色味は季節によって合うものが異なるため、季節感を意識しながら選ぶことをおすすめします。

物足りないときはベレー帽やキャスケット

トラッドスタイルのコーデを作って、何か物足りないと感じた場合は、ベレー帽やキャスケットを取り入れてみましょう。

ベレー帽やキャスケットは幅広いスタイルで使われていますが、トラッドスタイルに取り入れることでおしゃれ度が増すだけではなく、まとまりも生まれます。

初心者の場合は、普段のコーデにベレー帽やキャスケットを取り入れてみて、ぷちトラッド気分を味わってから本格的なトラッドスタイルを考えてみるのも良いです。

骨格ストレート

骨格ストレートの方はきちんとした服が似合う傾向にあり、トラッドスタイルと相性抜群です。

トレンチコートやテーラードパンツはもちろん、コーデュロイなどの厚みのある素材も難なく着こなせるため、幅広いバリエーションのトラッドスタイルを楽しめます。

骨格ストレートの方がトラッドスタイルを着こなすポイントは、トップスもボトムスもジャストサイズを選ぶことです。オーバーサイズやタイトフィットはバランスが悪くなる可能性があります。

骨格ウェーブ

骨格ウェーブの方であれば、女性らしい雰囲気のトラッドスタイルがよく似合います。

チェック柄のワンピースやベレー帽など、可愛い寄りのアイテムを取り入れたアイテムと相性が良いです。パンツスタイルを取り入れる場合は、くるぶしが見えるテーパードパンツなどを採用するとバランスがとれます。

服を選ぶ際は、フィット感のあるものやフレアのあるものを選び、シルエットを意識してコーデするとより女性らしさが演出できます。

骨格ナチュラル

骨格ナチュラルの方であれば、カジュアル感のあるオーバーサイズを取り入れたトラッドスタイルが似合います。

全身をかっちりまとめるのではなく、デニムやスニーカーなどのカジュアルなアイテムを取り入れて、少し崩したトラッドスタイルがおすすめです。

アウターはトレンチコートやチェスターコート、ボトムスはワイドなパンツやスラックスなどを取り入れ、足元はローファーなどで引き締めるとおしゃれ度が増します。