トレンチコートは、春の訪れとともに街の風景に溶け込む定番のファッションアイテムです。
本記事ではあらゆるシーンで輝くトレンチコートの定番の着こなし方から、ベルトの結び方に至るまで、トレンチコートのコーデについて紹介します。
トレンチコートにマッチする靴やおすすめのトレンチコートコーデもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
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1.トレンチコートとは
トレンチコートとは、軍用からファッションの定番アイテムへと進化を遂げたアウターウェアです。
起源をたどれば、第一次世界大戦時にイギリス軍が用いた防水性と防寒性に優れた軍服で、その後一般市民にも広く浸透しました。
主に耐水性のあるギャバジンやコットンなどの素材で作られ、前合わせ、ベルト、エポレット、ガンフラップ、バックヨークと後部スリットなどのデザインが特徴です。
体型を選ばず性別問わず着用できることから、様々なシーンにおいて着こなされてきました。
デザイン面ではクラシックスタイルを継承しつつ、現代的な要素を取り入れたアレンジが施されていることもあります。
機能性では、旅行やビジネスシーンでの利用に便利な多機能性を兼ね備えたアイテムもあるため、幅広いニーズにこたえるファッションアイテムとして根強い人気を誇っています。
トレンチコートは時代の流れに合わせて変化しながらも、本質を失うこともなく今も多くの人々に支持されているアウターウェアです。
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2.トレンチコートを着こなすポイント
トレンチコートはその洗練された印象から、幅広いスタイルにマッチしやすいアイテムです。
ポイントを押さえて着こなすことでおしゃれ度が格段にアップし、季節の変わり目には特に便利です。
コーディネート次第でカジュアルからフォーマルまで対応可能なので、好みや気分に合わせてトレンチコートの魅力を引き出してみましょう。
ここでは3つのポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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オーバーサイズでラフに羽織る
オーバーサイズのトレンチコートは、リラックス感のあるスタイリングを演出します。
ゆったりとしたシルエットは現代的な印象を与え、機能性とファッション性も兼ね備えています。
さらにドロップショルダーで肩のラインを落とし、抜け感のあるスタンスを作るのもポイントです。
パンツスタイルでもスカートでも、トレンチコートを肩にかけるだけで簡単に今風の装いになります。
着ぶくれしないよう、中に着る服はシンプルかつコンパクトなものを選び、バランスを取りましょう。
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テイストをMIXして全体のコーデを仕上げる
トレンチコートを着る際は、異なるテイストをMIXすることで、新鮮な着こなしを楽しめます。
例えば、クラシカルなトレンチコートにスポーティーなアイテムを取り入れたり、ロックテイストの小物を加えることで個性的なスタイリングが完成。
組み合わせ次第で幅広いバリエーションが生まれるため、トレンドを取り入れつつも自分らしさを追求できます。
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カラー選び
トレンチコートを選ぶ際はカラー選びも大切です。
トラディショナルなベージュやカーキは定番で、幅広いアイテムと相性がよく、着回し力に優れています。
明るいカラーはコーディネートのアクセントとなり、軽やかな雰囲気を演出します。
ダークトーンはシックな印象を与え、オフィスなどのフォーマルシーンにもマッチするでしょう。
着こなしやシーンに合わせたカラーを選ぶことで、トレンチコートの魅力をより一層引き立てられます。
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3.トレンチコートのベルトの結び方
トレンチコートのベルトをオシャレに結ぶ方法は様々です。
結び方によって印象は大きく変わるため、シーンやスタイリングに合わせて結び方を選びましょう。
ここではリボン結びやバックリボン結び、ネクタイ結びなど様々な結び方を紹介するので、ぜひトレンチコートの着こなしに活かしてみてください。
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リボン結び
リボン結びはトレンチコートのベルトを華やかに魅せる基本中の基本の結び方です。
ベルトを左右同じ長さで垂らし、一回結んだあと、両端を折り返して蝶結びを作ります。
この際、結び目が大きすぎると子供っぽくなりがちなので、シックにまとめるのがコツです。
カジュアルな装いにも少しフォーマルなシーンにもマッチし、レディライクな印象を与えます。
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片リボン結び
片リボン結びは、非対称なアクセントがポイントの結び方です。
片側を長めに垂らし、もう一方は短く残しておいて、長い方で蝶結びを作ります。
短い方はそのまま垂らすか、縛った結び目の下で折り返して隠すことでスマートになります。
片リボン結びは、ユニークさを出したいときや動きのあるスタイリングにしたいときにおすすめです。
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ひと結び
ひと結びはシンプルな結び方の一つで、スピーディに仕上げたいときに便利です。
中央または少し横にずらし、ベルトを軽く結んだあと、そのまま垂らします。
ルーズに結べば自然なドレープが生まれ、ラフながらも洗練された佇まいになります。
忙しい朝のスタイリングやカジュアルダウンしたいときに試してみてください。
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バックフロント結び
バックフロント結びは、後ろでベルトを通して垂らさずにまとめる方法で、男女ともに人気があります。
ベルトの先をベルトステイに通し、バックルの位置を整えます。
この結び方は背面にアクセントを持たせつつ、フロントをスッキリと見せたいときにおすすめです。
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ワンテール
ワンテール結びは、シンプルかつ上品に結ぶ方法です。
バックルをベルトにセットしたあと、輪を作りながらテールをベルトの下から通します。
通したテールを上から輪に通し、長さを調節して形を整えたら完成です。
ミニマルなデザインが好みの方や、すっきりとした印象を求める方におすすめのテクニックです。
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バックリボン結び
バックリボン結びは、後ろ姿にかわいらしさをプラスする結び方です。
バックで蝶結びを作り、フロントをクリーンに仕上げます。
結び目を背中の中央に持ってきて、リボンを美しく調整するのがポイントです。
フェミニンな雰囲気を演出したいときや、後ろ姿にもこだわりたい場合に向いています。
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バック片リボン結び
バック片リボン結びは、後ろで片リボンを作ることでアクセントをつけるスタイルです。
バックで一方のテールを長くし、リボン結びをして、もう一方は短く垂らします。
前面はシンプルながらも、背面に動きを付けたいときにおすすめです。
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ネクタイ結び
ネクタイ結びは、正統派ながらもおしゃれ感を出せる結び方です。
ネクタイのようにベルトを縦に垂らし、一度結んでから長いほうを短い側のループに通すだけで完成します。
シンプルながらもおしゃれさがあり、メンズライクな雰囲気やきちんと感を出したいときにおすすめです。
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ダブルテール
ダブルテールは、両側のベルトテールを活かすスタイリッシュな結び方です。
背中側で結び、両側のベルトテールを垂らします。ワンテールよりもほどけにくく、ほどよいラフさがあることが特徴です。
この方法はベルトの存在感を活かしつつ、トレンチコート自体のラインを美しく見せられます。
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4. トレンチコートに合わせる靴
トレンチコートは、そのクラシカルなデザインで多くの人から愛され続けているアイテムです。
トレンチコートに似合う靴を選ぶことで、コーディネート全体のバランスが高まり、気品ある着こなしが完成します。
ここではトレンチコートに合わせるのにおすすめの靴を5つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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バレエシューズ
トレンチコートは、その上品で洗練されたイメージにふさわしいバレエシューズとの組み合わせがおすすめです。
バレエシューズは足元をスッキリと見せ、女性的で優雅な雰囲気を演出できます。
フラットなデザインでありながらエレガントさが際立ち、動きやすさも兼ね備えているため、普段使いにも適しているでしょう。
やわらかい牛革やスエード素材のもの、リボンや金具がアクセントになったバレエシューズを選ぶと、コーディネートに深みと個性が生まれます。
ロングトレンチコートに合わせれば長さのバランスもとりやすく、春秋のちょっとしたお出かけからフォーマルな場まで幅広く対応可能です。
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ローヒール
ローヒールの靴もトレンチコートとの相性がいいです。
歩きやすさを保ちつつ、少しの高さでスタイルアップを図れるのが魅力的なポイントといえるでしょう。
つま先のとがったポインテッドトゥのローヒールなら、よりスタイリッシュな足元を演出できます。
キトンヒールや太めのヒールなら安定感があり、長時間の移動も快適にこなせます。
色はトレンチコートと同系色でまとめると統一感のあるコーディネートになるでしょう。
カジュアルからビジネスシーンまで、幅広く活用できる組み合わせです。
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ローファー
カジュアルながらも品が感じられるローファーは、トレンチコートと相性のいいアイテムです。
特にレザー素材のものはその光沢感で上質さを際立たせ、トレンチコートの高級感と相まって絶妙なバランスを生み出します。
またタッセルやブライドルのディティールが加われば、コーディネートに洗練されたアクセントを加えられるでしょう。
ローファーは男女問わず使える汎用性の高さも魅力です。
メンズライクなフラットローファーであればよりクラシックな印象に、女性的でスリムなデザインならやさしくソフトな雰囲気が加わります。
パンツスタイルにはもちろんのこと、スカートに合わせても足元からこなれ感を生み出せます。
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スニーカー
トレンチコートのフォーマルな雰囲気とスニーカーのカジュアル感が融合することで、快適でありながらもおしゃれな着こなしが完成します。
シンプルなホワイトのレザースニーカーを選べば洗練された都会的なイメージが際立ち、彩り豊かなランニングシューズならフレッシュでアクティブな印象を与えるでしょう。
スニーカーはそのデザインや色の選択によって印象が大きく異なり、多様なスタイルを楽しめる点がポイントです。
トレンチコートを着る季節の気分やシーンに合わせ、さまざまなスニーカーから最適な一足を見つけてみてはいかがでしょうか。
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ショートブーツ
ショートブーツは、トレンチコートとあわせることで上品かつ力強いスタイルを演出します。
特に履き口があいたアンクルブーツや、素材にスエードを使用しているブーツは、足元から季節感を表現可能です。
チャンキーヒールなら歩きやすさとトレンドを兼ね備え、スタイルアップも期待できます。
またフラットなショートブーツを選べば、普段使いはもちろんのこと、アウトドアシーンにも対応可能です。
色や素材のバリエーションが豊富なので、トレンチコートとの相性だけでなく、手持ちのワードローブにも合わせやすいでしょう。
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5.おすすめのトレンチコートコーデ4選
ここからは、おすすめのトレンチコートコーデをインナーとともに紹介します。
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ホワイト×ベージュトレンチ
トレンチコートの定番カラーのベージュは、オフホワイトのインナーと合わせることでワントーンコーデが完成。
バッグや靴下を引き締めカラーのブラックでまとめると、オフホワイトがぼんやりせずに馴染みます。
膝丈のスカートよりも少し長めのトレンチコートを選ぶことで、Iラインが強調されて着やせ効果も期待できますよ!
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デニム×ブラックトレンチ
ブラックやネイビーの濃いカラーは、インナーをシンプルにしてカジュアルライクにまとめるのが◎
トレンドのフレアジーンズや今や定番となった白Tと合わせて、シンプルながらも洗練された印象を演出しましょう。
足元はローファーできれいめ感もプラスするのがおすすめですよ!
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ブラウン×ロングトレンチ
ロングのトレンチコートは、同じ色調のブラウンと合わせることで整った印象を演出できます!
バッグ・ロゴプリントのカラー・スカートをブラウンでまとめると、カラーバランスがよくおしゃれ度がUP。
クラシックローファーを足元に持ってきて、トレンドスタイルを完成させましょう。
▶『スタンドカラーベーシックトレンチコート』の詳細・レビュー
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カジュアル×ミディアムトレンチ
ミディアム丈のトレンチは、足元にスニーカーを持ってくるカジュアルスタイルでまとめてラフに羽織るのがおすすめ。
トップスはタートルやシャツよりも、UネックやVネックのように首元が見えるスタイルとアクセサリー使いで、遊び心のあるスタイルに。
髪の毛はまとめて首元をスッキリ見せると、より垢ぬけた印象になります!
▶『ハイネックオーバーサイズロングトレンチコート』の詳細・レビュー
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6. トレンドもベーシックもトレンチコートで決まり!
トレンチコートはクラシックなアイテムでありながら、さまざまな着こなしでファッションの幅を広げられます。
オーバーサイズでラフに羽織ることでリラックス感のあるスタイリングが可能になり、
カジュアルからフォーマルまで多様なテイストをMIXすることで、個性的なコーディネートが楽しめます。