キャミワンピ(キャミワンピース)は豊富なデザインが特徴で、コーデのポイントを押さえれば着回ししやすい便利なアイテムです。
しかし、着こなし方によって子どもっぽく見えたり、女性らしさが強すぎて苦手な人もいると思います。
この記事では、キャミワンピのメリットや注意点、キャミワンピと相性のいいファッションアイテム、おすすめキャミワンピコーデの実例などを紹介します。
思い立ったら取り入れられるよう、ぜひ参考にしてください。
キャミワンピとは?
キャミワンピとはキャミソール型のワンピースのことで、細い肩紐で吊るすように着る、肩が出るデザインのワンピースです。
露出が高いと思われがちですが、重ね着で着まわせるなど、さまざまなメリットがあります。
ここでは、キャミワンピがどのような理由で人気があるのかを紹介します。
オールシーズン着回せる
夏に1枚で着ると暑さ対策としては持ってこいのキャミワンピですが、なかに着るトップスなどによって、夏以外でもレイヤードスタイルで季節を問わず着まわせます。
組み合わせもカットソーやタートルネックのニット、ブラウスやシャツなど、長袖半袖も問わず、ジャケットやカーディガンを羽織ればキャミワンピとは分からないことも。
夏のアイテムのイメージがありますが、ベロアやニットなど、秋冬素材のキャミワンピもあるため、素材で季節感を出しながらコーデを楽しめます。
世代を問わない
1枚で着ると露出が高いというイメージで敬遠されがちですが、羽織りものによって露出を抑えることができるキャミワンピは、世代を問いません。
ガーリーなイメージが強めですが、組み合わせによってはスポーティにも大人っぽくもなれ、デザインもさまざまでコーデの幅が広いアイテムです。
肌のくすみやツヤなどが気になっていても、レフ板効果のある白や血色をよく見せる緑などの補色効果、ツヤ感やとろみのあるポリエステルなどでの美肌に見せる効果など、素材を選ぶことで年齢肌のカバーも期待できます。
ぽっちゃりさんの強い味方
キャミワンピは太って見えるという声をよく耳にしますが、それは選ぶデザインが理由の場合があります。
キャミワンピに限らず、ワンピースを選ぶ際には体型によって以下の3つのポイントを押さえると着痩せして見えます。
- 上半身ぽっちゃりさんはXラインでウエストが引き締まって見える
- 下半身ぽっちゃりさんはAラインで下半身をカバー
- どちらもカバーしたいぽっちゃりさんはIラインを作る
Xラインはウエストに絞りがあり裾が広がっているデザインや、ベルトやリボンなどでウエストをマークすることでも作れます。
Aラインはウエストから裾に向かって広がっているデザインで、多少厚みのある秋冬向けの素材などでも上品なタイプが多く見られます。
Iラインは、ロングのカーディガンやアウターなどを羽織ることで作ることができ、花柄などの柄物キャミワンピにも効果的ですが、他にも縦ストライプや落ち感のある素材などでもIラインは表現できます。
決してキャミワンピだから太って見えるわけではなく、むしろ細く見せることが可能なアイテムです。
簡単コーデでもおしゃれ見え
ワンピースは主役に迷う必要もないため、キャミワンピも例外ではなく、簡単なコーデでおしゃれ見えが可能です。
トップスとボトムのようにバランスを考えなければいけないコーデと違うため、夏はそれ1枚でも十分であり、必要に応じてトップスや羽織りもの・アウターを楽しみながら選べば簡単にコーデが完成します。
コーデが苦手だとシンプルなデザインや無地に走りがちですが、定番アイテムだからこそ、少し冒険してでもこだわりあるアイテムを合わせてみると、コーデの幅が広がります。
簡単に着替えられる
トップスのうえにキャミワンピを着たり、キャミワンピのうえに羽織ったりと、忙しいときに簡単に着替えられるため、時短アイテムといえます。
シャツを着るときのようにボタンを掛けたり、パンツを穿くときのようにファスナーを上げたりという手続きが要らないのは、キャミワンピに限らずワンピースの特権です。
そして急いで簡単に準備したのにもかかわらず、そうは思えない程おしゃれに見えるのもキャミワンピのメリットでしょう。
露出度に気をつける
キャミワンピを着る際に気をつけたいのは、露出のし過ぎにならないよう品のあるコーデにすることです。
キャミワンピが1枚で着られるアイテムといえど、胸元が深いV字だったり、インのトップスも面積が少な過ぎたりすると「肌見せ」の範囲とはいえません。
キャミワンピの良さは露出にあるわけではないため、あくまでも品のあるコーデを心がけましょう。
キャミワンピースを選ぶときのおすすめアイテム

キャミワンピと相性のよいおすすめアイテムを紹介します。
すでに持っているアイテムと組み合わせてみたいと思ったら、キャミワンピに挑戦するきっかけになるかもしれません。
パンツ
甘いイメージがあるキャミワンピですが、パンツと組み合わせて着こなすと、カジュアルダウンできて身近なコーデになります。
迷ったら、柄物でも無地でも難なくこなしてくれるデニムを選んでみましょう。
また、ワイドパンツをキャミワンピの裾から覗かせると、きれいなAラインが完成して気になる脚もカバーできます。
丈が短めのキャミワンピにパンツをあわせるとチュニック丈に見えて、ワンピースとはまた違った雰囲気を味わえます。
ノースリーブ
「暑い夏には1枚でキャミワンピを着たいけど、露出がやっぱり心配……」という人は、ノースリーブをインナーに着ると露出が抑えられておすすめです。
とはいっても二の腕が気になる人は、ノースリーブを選ぶ際は以下のポイントを押さえましょう。
- 二の腕が露出する分、襟ぐりは「広く浅く」を意識して露出を抑える
- 伸びるなどの型崩れをしない素材を選んで、高見えを狙う
- 適度に張りのあるコットン・リネンや、細めのリブなどは細見えが期待できる
- アームホールに若干の余裕があると腕が華奢に見える
- ハイネック・タートルネックは首が隠れる分、腕に視線が集まってしまう
- フレンチスリーブは一番太いところから腕が露出するため太く見える
全部をクリアするとなるとむずかしいかもしれませんが「なんか太く見えるかも……」と気になったときは上記ポイントを見直してみましょう。
Tシャツ・カットソー
キャミワンピのトップスにTシャツやカットソーをあわせるときは、カラーのあるアイテムを選ぶと新鮮です。
インナーに着る色に迷ったときは定番色のベージュやブラウン・黒や、大人めのくすみカラーなど、主張しすぎない色を選べば安心です。
キャミワンピがきれい色の場合のトップスは、白やグラデーションカラーが好相性でしょう。
ハイネック
ハイネックやタートルネックは秋冬のキャミワンピのインナーにあわせると、防寒対策になるうえ上品さが演出できるレイヤードコーデが決まります。
夏はモックネック(ハイネックより低い衿)程度に押さえると気になる腕への視線も抑えられ、露出も控えられるため上品なコーデに仕上がります。
ジャケット
ジャケットはキャミワンピの露出を控えたい場合にとても効果的です。
甘い印象を抑えたいときやきちんと感を出したいときなどは、テーラードジャケットなどかちっとしたジャケットが便利です。
他にも高級感があるキャミワンピのカジュアルダウンにはチェックやオーバーサイズのジャケットを、冬はジャスト丈のダウンジャケットやレザーのライダースのショート丈で重心を上にスタイルアップ効果を狙うなど。
キャミワンピはジャケットにも幅広いコーデ力を発揮します。
カーディガン
カーディガンは秋冬のニット素材はもちろん、夏にはシアー素材のガーリーなもの、形もロングカーディガンやボレロタイプなど、さまざまな形でコーデできるのが魅力です。
また、出先で脱ぐことになったとき、肩にかけたりすることで露出を抑えられたりコーデのワンポイントになったりと、着る以外に脱いでも使いまわせるアイテムとなります。
クロップド丈カーディガンならスタイルアップに、ロングカーディガンならIライン・Aライン効果が得られるなど、キャミソールワンピとカーディガンは切っても切れない縁のようなよい相性で着回せます。
ニット
ニット素材のトップスをキャミワンピの上から着れば、スカートのような装いもできて便利です。
首元が緩めのニットでキャミワンピの肩ひもを見せてみたり、Vネックが深いニットでキャミソール部分を覗かせてみたり。
さまざまな着こなし方を考えるのもキャミワンピの醍醐味といえるでしょう。
シアー素材
キャミワンピにあわせるトップスや羽織りものをシアー素材にすると、露出度を控えながらも軽やかなコーデに仕上がります。
重苦しくなりがちな黒のワントーンコーデも、シアー素材を取り入れれば軽さを表現できます。
また、透け感が気になって着られずにいたワンピースの透け対策に利用すれば、新しいコーデの発見にもなるかもしれません。
おすすめキャミワンピコーデ10選

ここではおすすめのキャミワンピコーデを紹介します。
キャミワンピはさまざまなコーデが数多く提案されているため、おすすめの10選は参考程度にして、まずはコーデを好きなように楽しんでみてください。
ヴィンテージウェーブレイヤードノースリーブミニワンピース×ブーツカットデニム

胸元に3輪のバラが咲く、ミニ丈が小悪魔的で少しレトロな雰囲気のキャミワンピを、ユーズド感たっぷりのブーツカットでカジュアルアップしたコーデです。
1枚で着たらガーリーだったはずのキャミワンピを、親しみやすい日常着に取り入れながら、なんとなく「ちょっとズルい」感じを残しています。
ロング丈のキャミワンピに抵抗がある人は、このくらいの丈から始めてみては?
サマーツィードベルトデザインキャミワンピース×セットアップ

キャミワンピとジャケットのセットアップですが、胸元のベルトデザインがキャミワンピ1枚でも高級感があるため、ちょっとしたバーティーにも参加できる上品さがあります。
ジャケットを羽織るとさらに品格が増しますが、キャミワンピをシアー素材のトップスなどとあわせるレイヤードでカジュアルにしてもきちんと感を損ないません。
コーデを迷わないなら安心できるという人は、セットアップがおすすめです。
フリルキャミソールワンピース×シースルーボレロ

レースのボーダーが愛らしいロングキャミワンピはよく見ると小さなフリルが沢山入っていてとてもガーリーですが、タイトなフォルムが甘さを抑え、モノトーンコーデでバランスを整えています。
シアーなボレロを羽織る異素材コーデは程よい肌見せも叶い、狙い通りの大人っぽいコーデが完成します。
どうせならガーリーなキャミワンピを攻略したい、という人向けのキャミワンピです。
パンチングレースレイヤードワンピース×ストレートデニム

縦のボーダーレースがそれ1枚でIラインを作り、黒のインナーで引き締め、デニムで甘さをほどほどに抑える、キャミワンピのレイヤードスタイルのお見本のようなコーデです。
キャミワンピのウエストラインが気持ち上にあり、抵抗のない落ち感があるポリエステル素材のため、スタイルアップも叶えています。
シワになりにくくて扱いやすい、しっかり縦ラインが作れるキャミワンピで、着痩せを狙いましょう。
サテンロングワンピース×スナップジャケット

ツヤ感がありとろみのあるサテン素材のロングキャミワンピは、金風ボタンが高級感のあるカーディガンを羽織るとスマートカジュアルなシーンにもピッタリのコーデになります。
上に羽織るものでフォーマルにも通用するキャミワンピですが、足元に持ってくるアイテムで大人カジュアルにも変身します。
幅が狭そうに見えて足さばきには不自由しないため、細身を着慣れず動きづらいのが苦手な人でも、このキャミワンピなら気にせず着られます。
ティアードキャミワンピース×ロゴ入りTシャツ

裾に向かって幅広く広がるティアードキャミワンピースのガーリーさを、スポーツブランドのロゴ入りTシャツとサンダルでスポーティー系に寄せたなじみやすい日常コーデです。
イエローのギャザーバッグがきれいな差し色になっているため、重くなりがちな黒のキャミワンピコーデを軽快にまとめています。
「この手のTシャツなら持ってる!」という人は、あとはティアードキャミワンピを手に入れるだけでコーデの出来上がりです。
マキシカンカンワンピース×クロップニットキャミ

ティアードキャミのようなマキシカンカンワンピースはブラウンカラーが上品で大人っぽく、背中を見るとインのクロップドニットキャミの丈の短さがデザインの小技に貢献しています。
胸元のV字が深いため露出度が高そうなキャミワンピですが、ニットキャミの首元がしっかりバランスをとっているため品よくまとまっています。
目立ちすぎるのは遠慮したいけど人と同じは嫌という、大人の女性にぴったりです。
フリルスリーブレスワンピース×ニットアイテム

アシンメトリーな胸元のキャミワンピに、カーディガンやフーディマフラー・レッグウォーマーなどのニット小物をトッピングするように合わせた、ふわもこなキャミワンピコーデです。
トーンを揃えているため、色味が多少違っても統一感があり、わざと外したメタリックの小さめバッグが癒し系コーデに新鮮さを与えています。
森ガールコーデを着てみたいと思っている人、むしろ森ガールコーデしかしない人は、キャミワンピは必須です。
レイヤードミニワンピース×ハイネックシアーカットソー

ストラップを結ぶタイプのキャミワンピは、肩にリボンがとまる様子が可愛らしいため、それを邪魔しないトップスを選ぶ必要があり、シアー素材のインナーはまさにそのために選ばれています。
可愛らしいミニ丈のキャミワンピに、スポーツメーカーのロゴ入りソックスと同メーカーのスニーカーを合わせて、ガーリー過ぎないバランスのよいところに着地できています。
スニーカーを合わせたのにさらに可愛くなってしまうキャミワンピはこちらです。
シアージャガードワンピース×オーバーサイズジャケット

透け感のある生地に毛羽立ちのある編み込みの、重量感と空気感が同居したような素材のキャミワンピと、同じくらいの存在感のあるオーバーサイズジャケットを合わせたゆるコーデです。
きれいなネイビーがしっかりとIラインを作り、色のメリハリで印象もきちんと引き締めているため、上下ともシルエットが大きいのにバランスよく収まっています。
存在感があるキャミワンピが欲しい人は、このような素材にこだわった1枚はいかがですか?
おしゃれ×簡単♡キャミワンピはコーデの味方!
キャミワンピの良さや着こなしのポイント、相性のよいアイテムやおすすめコーデなどを紹介しましたが、今まで知らなかった情報も少なくなかったと思います。
キャミワンピについて知ると、今までワンピースには特に興味がなかった人でも、キャミワンピなら着てみたいと思ったのではないでしょうか?
今までコーデに時間をかけていた人や敬遠しがちだった人に「なんだ、おしゃれってこんなに簡単だったのか」と思わせてくれるキャミワンピ。
年齢も季節も問わないキャミワンピは、あなたが思い立ったそのときから、強い味方になってくれるでしょう。