コーデに欠かせないスカートですが、形状や素材でさまざまな種類に分かれています。
コーデを考える時、「種類が多すぎて分からない」「名称が思い浮かばなくて困る」と思うこともあるでしょう。
自分に似合うベストな1着を探すためにも、ファッションアイテムの名称は知っておいたほうが便利です。特にコーデで出番の多いスカートならなおさら。
この記事では、長さや素材、デザインの特徴などの要素で分類されるスカートの種類について詳しく解説します。
スカートの種類【丈別】
スカートの分類は複数ありますが、まずは「丈」での分け方について見ていきましょう。
ここではミニスカート、膝丈スカート、ロングスカートなど、全部で6種類のタイプについてご紹介します。
ミニスカートとは「膝上10cm以上の丈のスカート」を指しています。タイトなものからフレアなものまで幅広く、バリエーション豊富なコーディネートに活用できます。
特に短いミニスカートは「マイクロミニスカート(マイクロミニ)」と呼ばれることも。
ミニスカートもマイクロミニも、「かわいい」から「大人っぽい」まで、多様なイメージに対応しやすいことも魅力のひとつです。
写真のミニスカートはタイト気味でストンとしたシルエットが大人っぽさを見せていますが、短めのスリットでフレア感をわずかにプラス。
かわいさと大人っぽさの両方の雰囲気が楽しめます。
コットン生地で着心地もよく、さらにインナーパンツがついているため、アクティブに動きたい時でも安心の1着です。
膝丈スカート
膝丈スカートは丈で膝がかくれる程度の長さになったスカートのことです。ミドル丈スカートという呼び方もあります。
コーデに華を添え、優雅な印象が生まれやすいことが魅力のひとつ。女性らしさやかわいらしさを演出する長さです。年代を問わず多くの人に愛用されています。
ミニスカートほどではありませんが、ほどよい肌見せもできるため、ヘルシーなファッションを楽しみたい時にも活躍します。
タイト、ミディアムでコーデの印象が変わることも大きな特徴です。
写真のミドル丈スカートはフレア感でかわいらしい雰囲気の1着。シンプルなデザインになっており、幅広いコーデが楽しめます。
トップスやブーツ、小物の選択幅も広がるため、シーンごとに使い回せる実力派スカートです。
ミディスカート
ミディスカートは膝下まで丈があるスカートです。膝をしっかり覆う長さになっているため、落ち着いた印象が生まれます。
ミニスカートや膝丈スカートでは短いと感じる人も選びやすいことや、体型の悩みをカバーしやすいことなどの特徴があります。
デザインのバリエーションも非常に多く、カジュアル、オフィスカジュアル、セミフォーマルなど、どんなシーンでも活躍できる万能性も見逃せない魅力のひとつ。
写真のミディスカートは全体にピンタックが入り、カラーがブラックでもガーリーなシルエットが作れる1着です。
ブラックがコーデを引き締めやすいため、トップスや小物、靴などに遊び心を入れられることも嬉しいポイントに。
ミモレスカート
ミモレスカートはふくらはぎの半分ほどまで丈がかかるスカートです。
ロングスカートより短く、ミディスカートより長いという絶妙な丈感に洗練された印象を抱く人は少なくありません。
その絶妙な丈がコーデに迷う原因になるかもしれませんが、トップスの丈を短めにすることでバランスが取りやすくなります。
このような技ありコーデを楽しめるのもミモレスカートならではの特徴です。写真はロングスカートとの違いをギリギリで攻めたような、絶妙な丈感のミモレスカートです。
一見すると重くなりがちなチェック柄でも、ロングすぎない丈感と引き締めトップスですっきりとしたシルエットに。ミモレスカートならではの技あり感です。
コーデ次第で「かわいい」も「大人っぽい」も楽しめる1着。
ロングスカート
ロングスカートは、膝下よりも長く、膝下70cm以上の丈になっているスカートを指します。ふくらはぎが隠れ、足首よりも上の着丈になることが特徴です。
このタイプのスカートはエレガントで女性らしさを際立たせることが多いのですが、デザイン次第ではシックにもカジュアルにもできるオールマイティな魅力があります。
足首が見えることもロングスカートの魅力のひとつ。下半身がすっきりと見え、体型の悩みをカバーしてくれる効果が期待できます。
靴のコーデを楽しみたい時にもおすすめです。
写真のロングスカートはバイカラーが印象的。女性らしいシルエットですが、どこかスポーティーな雰囲気も生まれています。
合わせるアイテム次第で、甘辛のどちらも楽しめる1着です。
マキシスカート
マキシスカートは足首よりも長い着丈のスカートです。
ふんわりと揺れるすそがエレガントに見え、女性らしさを印象付けてくれます。人によってはマキシスカートならではの丈感で気分が上がる人も。
露出が少なく品のよさも演出できるため、カジュアルだけではなく少し改まった場所でのコーデにも向いています。
ただ、着こなしには身長との兼ね合いも必要です。小柄な人は裾が地面に触れてしまうことがあるため、丈の調整が必要になるでしょう。
写真は存在感のあるブラックのマキシスカートです。
ともすれば重くなってしまいがちな丈感があるマキシスカートでも、統一されたコーデカラーに絶妙なグラデーションを入れることで軽さをプラス。
脚長効果も抜群の1着です。
スカートの種類【シルエット別】
スカートの種類はシルエットごとにも分類することができます。タックスカート、フレアスカート、タイトスカートなど、ここでは7種類のシルエットタイプをご紹介します。
タックスカート
ウエスト部分にタック(つまんだような)部分が重ねられたスカートです。タックを入れることにより、ウエストやヒップ周りがすっきり見える効果があります。
ナチュラルなボリューム感があり、フレアスカートのようなエレガントさがある点も大きな特徴です。
タックスカートは丈やカラーによってさまざまな印象が生まれます。
また、一見シンプルでも洗練されたコーデを作りやすい点も嬉しいポイントに。幅広いコーデを楽しめるスカートです。
写真はミニスカート丈のタックスカートです。短めの丈でカジュアル感が強くても、シンプルなタックが品を出しているためヘルシーな印象に。
ウエスト部分の折り返しもおしゃれな個性を発揮。見かけたら思わず振り返りたくなる技ありの1着です。
フレアスカート
フレアスカートはウエストから裾に向かってゆるやかに広がるシルエットのスカートです。Aラインスカートと似ていますが、フレアスカートは台形に広がる特徴があります。
広がることによってふんわりとした優雅な雰囲気が生まれ、女性らしいシルエットを作り出しています。
優雅で華やかな中にもやわらかな印象がありつつも、小物やトップスを工夫すれば違う表情をかもし出しやすいこともフレアスカートの特徴でしょう。
写真は裾に向かって広がる自然なシルエットがかわいいフレアスカートです。ウエスト部分がゴムになっているため、無理なく履ける着心地のよさもおすすめポイントに。
スカートやソックス、靴をあえて同系色でまとめ、トップスに明るい色を持ってくることで、華やかでも軽やかな印象がプラスされます。
ギャザースカート
ギャザースカートは、ウエスト部分にギャザーが入ったスカートです。フレアスカートの一種でもあります。
裾に向かってふんわり広がるシルエットは、女性らしい柔らかな雰囲気をかもし出します。使う生地によっては豪華で魅力的なコーデになることも見逃せません。
インパクトが強いデザインになることが多いため、パーティーや自分を印象付けたいシーンにも向いています。
写真はウエスト周りのデザインが印象的なギャザースカートです。カラーもインパクトがあり、コーデ上級者の雰囲気がただよいます。
広がる裾に入った大きめのタックも人目を引くでしょう。コーデセンスのグレードアップができそうな、おすすめのおしゃれな1着です。
タイトスカート
タイトスカートは、ウエストからヒップのラインにかけてぴったりフィットするスカートです。このフィット感が身体のラインを強調し、女性らしい魅力を引き出します。
ストレートスカートやペンシルスカートなど、ヒップから裾に向かって細くなるタイプもタイトスカートの一種です。
ウエストからヒップにかけてふんわりとボリュームを持たせるコクーンスカートもあります。バリエーションの多さにより、タイトスカートはさまざまなシーンで活躍します。
写真のタイトスカートはミニ丈でもストンとしたシルエットに。女性らしさよりもヘルシーで健康的な印象が強く、コーデ次第ではガーリーにもスポーティーにもなる実力派の1着です。
アコーディオンスカート
アコーディオンスカートは、楽器のアコーディオンのように同じ幅のひだが細かいプリーツになっているスカートです。
プリーツスカートよりもカジュアル感があり、軽やかな印象のコーデにおすすめ。
縦の細いラインが強調される特徴があるため、ウエストから下半身をすらりとまとめたい時にも便利です。
素材によってさまざまな表情になるのも特徴です。フェミニンコーデ、カジュアルコーデ、大人っぽいコーデなど、好みの雰囲気にまとめられます。
写真はチェック柄が印象的なアコーディオンスカートです。シックな色合いでもチェック柄がカジュアルな抜け感を出し、デイリーユースしやすい雰囲気に。
ウエストゴムで着心地がいいのもおすすめポイントです。
Aラインスカート
Aラインスカートは、ウエストから裾に向かって緩やかに広がるスカートです。アルファベットのAに見える形が特徴的。
ウエストが絞られるため細く見える効果があり、スタイルがより魅力的な印象になりやすいことも特徴のひとつです。
デザインや素材で雰囲気が変わるため、オフィスカジュアル、デイリーシーン、フォーマルなど、活躍シーンはさまざま。ガーリースタイルにもおすすめです。
写真はタックプリーツがかわいいAラインスカートです。膝上丈でもタックとプリーツが落ち着きのある品をかもし出し、元気でヘルシーな女の子の印象に。
ガーリッシュでも甘すぎず、通学やデートにもぴったり。デイリーユースしやすい1着です。
プリーツスカート
プリーツスカートは、ウエストから裾に向かって縦にプリーツをあしらったスカートです。プリーツが同じ間隔で並んでいます。
立体感があり、コーデに奥行きを与えることも魅力です。
上品できちんと感がありながら、デザインや着こなしによっては元気で健康的な印象もかもし出せます。体型の悩みをカバーしたい時にもおすすめです。
写真のプリーツスカートは、大きめのプリーツと裾に向かって広がるフレア感がかわいい1着です。
フレアスカートのような女性らしさの中にもプリーツスカート独特の元気さもあり、「ガーリーが好きだけど甘すぎるコーデはちょっと……」という時にも活躍しそうです。
シンプルなカラーでコーデのバリエーションを広げやすいのも魅力。
スカートの種類【素材別】
スカートは使われている素材によって分類する方法もあります。ここではレース、レザー、デニム、チュールの4種類をご紹介します。
レーススカート
レーススカートは、名前の通りレース生地を使用したスカートのことです。繊細な甘さと上品さが調和したルックスで、きれいめコーデにぴったり。
タイトなタイプからフレアなタイプまでさまざまな形のスカートに採用されており、幅広いコーデが楽しめます。
優雅な印象が強いレーススカートですが、実はカジュアルシーンでもよく似合います。カジュアルでも可憐で優雅なコーデを楽しみたい時におすすめです。
写真はチャーミングなデザインが目を引くレーススカートです。女の子なら一度は憧れたことのあるシルエットでしょう。
ペチコートを重ねればガーリーに、あえてスキニーやパンツを重ねてやりすぎない甘さの演出に。いくつものコーデが楽しめる技ありアイテムです。
レザースカート
ハードな印象が強いレザースカート。ストロングなコーデに合わせられることが多いのですが、実は幅広い雰囲気のコーデに合わせられる実力派アイテムです。
コーデや小物によってはカジュアルに、またはモードにもなる万能アイテムとも言えて、うまく使いこなせればコーデの印象がグレードアップするでしょう。
秋冬には防寒のために取り入れる人も少なくないため、悪目立ちしない一面もあります。
写真はチェーンベルトがアクセントになったレザースカートです。ストロングな印象になりがちなコーデでも、スカートの広がり気味のプリーツでガーリッシュな雰囲気が生まれます。
強めの個性でほかの人のコーデと差を付けたい人にもおすすめ。
デニムスカート
カジュアルコーデの定番アイテムとも言えるデニムスカート。名前の通りデニム素材のスカートです。
デニムが持つ色落ち感やラフ感でカジュアルな印象を手軽に作れるため、デイリーユースにヘビロテする人も少なくないはず。
ホワイトデニム、ブラックデニムなどカラーバリエーションも豊富になっており、自分の好きなテイストに合わせたコーデがしやすいことも魅力のひとつでしょう。
写真はフロントスリットがさりげなく女性らしさをプラスするデニムスカートです。カジュアルコーデでも女性ならではの魅力が生まれるため、デイリーだけではなくデートの時にも活躍しそう。
チュールスカートは軽やかな透け感を持つチュール素材を使ったスカートのことです。繊細で甘い印象が強く、甘めコーデにしたい人におすすめ。
甘さが強すぎると感じた時には、スニーカーなどスポーツアイテムを小物に取り入れるのもおすすめです。ちょっとした「外し」感でコーデ上級者の印象を生む効果も。
写真は大人女子も取り入れやすいカラーのチュールスカートです。細かいアコーディオンプリーツとチュールならではの繊細さが魅力。
リバーシブルになっているため、コーデの印象を変えやすいのもおすすめポイントです。
自分好みのスカートを見つけよう♡
丈の長さ、シルエット、素材で分類しただけでも多くの種類があるスカート。「こんなにあるの?」と驚いた人も多いのではないでしょうか。
数が多いということは、コーデに取り入れるスカートも多いということです。なりたい雰囲気に似合うスカートを見つけて、お気に入りのコーデを楽しみましょう。